――
「で?さっき篠田くんとなに話してたの?」
「………えーと……」
只今、絶賛問い詰められ中です。
私が逃げないように壁の隅に追いやって
私の目の前に立ってる千里。
授業が終わった途端これ。
私と篠田くんが話してたのを見ていたみたい。
ほんとにいつもよく見てるなぁ。
それに、いつもと違う雰囲気にも気づいてるし……
やっぱり千里ってこわいぐらい鋭い。
いつだって感じ取られちゃう。
でも、その鋭さにたすけられてるんだけどね。
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