――― 「あ、麻央おはよー!」 朝学校について教室へ行くと、いつも通り元気な声が響いた。 「千里!おはよー」 私の席でケータイをいじっている千里のところへ行く。 いつもはこれで終わりなんだけど… 「おはよー」 少し聞き慣れたゆるい声がとなりから聞こえた。