そんなことを思い出しても、自分のバカさに嫌気がさすだけだった。 「離して……」 なんとか抵抗するけど、ますます力は強くなっていく。 「っ……」 痛くて、怖くて、涙目になる。 なんとか睨んだけど、効果はなかっただった。 「なに、その顔。 可愛い。」 ニタリと下品に笑う。 気持ち悪い、と思った。 すると、だんだんと顔を近づけてくる。