「ん?」 「あ、いや!//なんでもないです!」 少し赤かった顔がすぐにいつも通りに戻った。 また笑顔に。 「じゃあ……」 篠田くんが荷物を掴む。 「あ、うん…」 途端に、悲しくなってしまう。 …せっかく話せたのに。 いつもは話題なんてふれなかった。 今日はいつもより頑張れたのに…。