Next day
修side
成瀬か…。
ふと昨日の出来事が頭をよぎる。
今は昼休み。
横にいる奴は俺をニヤニヤしながら見てくる。
「……なんだよ、龍」
「修ちゃん、相変わらずモテますねぇ♪」
大川龍は中学からの友達。
「修ちゃん言うな!」
「うわっ、機嫌悪っ!!」
そう…俺の教室では至るとこるで女子のグループが俺を見ている。
ってか廊下にも見物客かよ…
はっきり言って視線がイタイ…
ーやった、成宮と一緒のクラス!!ー
ー目の保養♪ー
そんなこと言ってるくせ怖いからとしゃべりかけてはこない…
馬鹿女どもが…
「しょーがないよ、いつものことだろ」
「はぁ…」
まぁ、その通りだ。
中学の時から始まった俺に対する視線。
どんなに話しかけられようが告白されようが俺は相手にしなかった。
あいつらは俺の顔しか見てない。
そんなこんなで俺は女とほとんど喋らなくなり、人前で笑うこともあまりなくなった。
いわゆる無口で無表情の女嫌い。
龍も最初は俺が怖かったらしい。
あの女好きでも人を怖がるらしい…