水曜日、創立記念日。
翔亜side
ー「顔がいいからって調子のんな!!」
「消えろよ。キャハハハハッ」
バシャッ……
頭から掛けられたのは水。
セーラー服が水浸しになる。
「あんたたち、ヤりたいならどうぞ」
女の後ろから現れたのは何人もの男。
「おー、さんきゅ」
ニヤニヤしながら近付いてくる。
「いや、嫌だ!!」
「ほら、大人しくして」
破かれる制服、抵抗できない少女。
誰も助けてくれない現実。ー
ピピッピピッ…バシッ。
「んー、」
目覚ましの音に目を覚ました。
「久々に夢を見たな…」
寝起きのあたしは汗をかいて布団も乱れている。
過去の記憶か…。
「嫌な記憶はとことん忘れないんだな」
あたしは自嘲気味に笑う。