翔亜side



桜も散り、夏が近づいてきた。

今は昼休み。

あたしはいつものように3人のもとへ行こうとした。




「成瀬さん、ちょっといい?」

あたしに声をかけてきたのは成宮くんのファンクラブの会長の大山さん。

来たか…。
うるさいやつもいるよね。


「何かな?」

一応営業スマイルで答える。



「放課後、校舎裏に来てもらっていい?」

「…分かった」



集団リンチですか~。分かりやすっ!!



背を向けて去っていく大山さん。




あたしは思わず笑ってしまった。

「ふっ…」




放課後が楽しみになってきた。

受けてたってやる。






あたしは決して屈しない。