「………翔亜」


いきなり名前を呼ばれてビクッとする。


そんな甘い声で呼ばないで。


心拍数が上がるのが分かる。


「…なっ…なに?」


成宮くんがニヤッと笑う。


この笑顔は要注意だ…


「なんでYシャツのボタン全部閉めてんの?」


そう言ってあたしの首を指でなぞる。


「…うっ…いや、だって」


あんたのせいだよ!!


「せっかく俺のものだって印つけてんだから隠しちゃ駄目でしょ」


「……////」


顔、近い…


「……あんまりからかわないでよ」


「無理。翔亜が可愛いから」


「もうっ!!」