「げほっ…ごほっ、鬼塚……オマエに、アイツらを倒すのは無理やで?こんなことしたら、今度は……ほんまにぶっ潰されるわ」


「!!!」


「あんときの恐怖……忘れたわけやないやろ?」



大路、と呼ばれた男だろう。くつくつと余裕げに笑っている。



「う、うるせぇ!!」


「っぐ………」


「はっ……あのときの俺らといっしょにするんじゃねぇよ!今度こそてめぇらを潰してやるっ!!」


「はぁっ…ごほっ……そりゃ、楽しみにしてるわ」


「……っ、お前はそのまま、そこで寝ながら仲間が倒されてくのを見てな!!行くぞっ!!」


「はい!鬼塚さんっ」



ぞろぞろと人の気配が一人を抜いて居なくなる。



「念のため、二重に鍵閉めておけよ」


「はい、鬼塚さんっ」



バタン、と扉が閉まり鍵のかかる音と何かが当たる音がする。


最後まで気づかれなくてよかった……


それとも鬼火の人たちが間抜けなのかな。