どこまでも続く真っ暗な闇の中、一人佇む私。
怖くて怖くてたまらなくて。
苦しくなるまで走って走って、でも出口なんて見つからなくて。
ないと分かっても、それでもどこかにあるんじゃないかと足掻いて、もがいて。
いつかそのことにも疲れて。
だから、全てを捨てた。
何も考えず、何も感じず、何も思わず……何も持ってなかった。
そこから抜け出そうなんて考えたこともなかった。
でも、今は……
「太陽……ありがとう」
私はそっと目を閉じた。
大丈夫、もう大丈夫……
暗闇の向こうには、光があるのだから。
もう、何も怖くない。
そのまま私はどこか優しく感じる暗闇に身を委ねた。