ちらりと太陽たちを見ると顔を赤くして莉都と蒼介が見ていて、思わず吹き出しそうになった。
その視線に気づいたかな兄たちもニヤニヤと笑みを浮かべていた。
もう向こう見れない。見たら最後、爆笑しそう。
「次、音の行け」
「はーい」
水着を受け取って試着室に戻る。
音兄のは暗めの青、と言うか藍色に近いビキニ。下はスカートになっていて、少しラメが入っている。
「これは?」
「へぇ、俺は好きだな」
「うん。似合ってるよ」
「んー…シンプルすぎねぇ?」
「そう?」
かな兄はどちらかと言うと派手な方が好きだからね。
「じゃあ、保留にしておこうか。次はこれね」
「はーい」
マナさんから水着を受け取ってまた試着室に入る。
マナさんのは白地に赤やピンクの花柄が散らばっているワンピースタイプ。
うーん…ちょっとサイズが小さいかも。
胸の辺りが苦しい。
「どう?」
「かわいいけど……」
「サイズがあってないな」
「じゃあ最後は大樹の、行け」
「はいはい」