と言うか……
「えっ、ちょ、あの人どっかで見たことあらへん?」
「すぅくん何言ってんの!あれボクの担任のはたちゃんだよ?」
「てか他の奴ら誰だよ」
「みんな静かにしないと聞こえるよ」
「…………」
いや、もう思いっきり声聞こえてますよ。
隣にいる大ちゃんは爆笑だ。
生徒とこんなに親密そうにしていて大丈夫なんだろうか……ちょっと不安。
あ、でもかな兄たちが理事長だし、大丈夫か。
「お待たせしましたぁ〜」
みんなで話していると注文した料理がきたみたいだ。
「以上でよろしいですかぁ?」
上目遣いで私以外のみんなを見る。
その目はもはや獣だ。
「はい。どうも」
さすがマナさん。
私から見ても思いっきり媚を売ってた女を一瞬で……
「し、失礼しました…!」
女は顔を赤くして厨房の方に戻っていった。
まさかのまさか、けっこう純情な人だったな。
「マナさん、さすがですね」
「オムライスは食べたいけど、今度からは変装して来るわ」
「だな」