そして今に至る。



あの二人……どれだけ長いトイレしてるんだろ。暇で暇で仕方がない。



「はぁ……」



これ、もしかしてわざとだったりするのかも。


だってさっきから見られてるもん。


誰に、と言うのは言うまでもない。



あの二人何考えてるんだろう……



再びため息をつこうとすると私に影がかかる。


かな兄たちが戻ってきたのかと思い顔をあげると、そこには知らない男の人が二人いた。


いかにも二人ともチャラそうだ。


しかもニヤニヤして私を見るし……気持ち悪い。



「ねぇねぇ。もしかして一人?」


「よかったらオレらと遊ばない?」


「…………」



訂正。


こいつらはチャラそうじゃなくてきっとチャラい。



「一緒に来ている人がいるので」


「えーそんなこと言わずにさぁ」



馴れ馴れしく肩を組んでくる男に不快感を隠すことなく私は顔をしかめた。


視界に入れておきたくもないので、俯きがちに男の話を聞く。



「キミみたいなカワイー子待たすなんて、どうせそんなイイ男じゃないんだろ?」


「絶対オレらのがい、い……」