だけど、まぁそこは深く考えず。
「次はどうする?」
「んー…とりあえずお昼ごはん食べない?」
「お、もうそんな時間か?」
時計を見ると12時を過ぎたところ。
「満月、何食べたい?」
「んー、特にはないかな」
「じゃあさ、俺行きたいとこあるんだけど」
期待に満ちた目で私と音兄を見るかな兄。
「満月はそこでいい?」
「うん」
そして私たちはそのお店に行くことにした。
―――――――――――――――――
――――
「………暇」
遡ること数十分前。
「あ、俺トイレ行ってくるわ」
「なら僕も」
みんなでそのお店に行こうと移動しはじめてから、かな兄と音兄がニヤリと笑ってそう言った。
……次は何を企んでいるんだ、と思ったけど言うのもめんどくさい。
私は近くに見えるベンチにいることを伝えて、二人を見送った。