ぽんぽん、と頭に温もりを感じて見上げると太陽が笑っていた。



「よくやったな」



それは子供を褒めるような感じだったけど、今の私は何故かそれを嬉しいと思い、素直にうん、と答えていた。


自分でも気づかないうちに緊張していたのかもしれないな。



お披露目も無事に終わり、下の人たちと少し話したあとに私たちはまた最初の部屋に戻った。



「かっこよかったよ、満月ちゃん」


「うん!ボクもそう思う!!」


「さすが、ね…満月やわぁ〜」




涼と莉都にも言われたけど、どこにかっこいい要素があったのか皆目見当もつかない私は馬鹿なんだろうか。


あと朱雀。今、誤魔化したけど猫ちゃんって言いそうになった?



「ま、よかったんじゃねぇの?」



蒼介だけ何故か上から目線だけど……まぁ今日は気分もいいから細かいことは気にしないようにしよう。



しばらくお喋り(主に莉都と朱雀)していると涼に声をかけられた。



「何?」


「うん。そろそろ時間大丈夫かなって」


「え?」



ケータイを見るとちょうど8時になっていた。



「そろそろ帰る?」


「んー。そうしようかな」



一人暮らしだから誰に迷惑をかけるわけではないけど、今日のことはきちんと整理しておきたいし。