本当に出てきてしまった涙に、オロオロとし始めた先輩が笑える。が、涙腺が緩んでるのか涙は止まらない。









「おま、がち泣きじゃね!?」







「先輩の馬鹿ぁあぁぁあ!」







「はい!馬鹿です!馬鹿なの認めるから泣き止めよ相沢ぁ!」








いくら人通りが少ないとはいえ、何人かは通る生徒が何事かとこっちを見ている。








「ちょ、まじで俺が泣かしたみたいになってんじゃん!違うからね!俺のせいじゃないからね!!」








「即答で断らなくてもいいじゃないですかぁあぁぁあ!」









「うるせぇえぇえぇっっ!はいはいはいはい、俺が悪かったです。相沢のこと好きだから!」