心配して顔を覗き込んできた先輩の顔が近くて、思わず後ずさりしてしまう。 「だ、だだ大丈夫です!」 「だって、顔赤くね?」 「………っ!元もと、こんな色ですよ!!」 そうかぁ?と納得してなさそうな先輩。そうですよ!ともう一度言えば、 「ならいいけど。いつでも俺に言えよ?」 「は、はい」 私はあの日からおかしい。井上先輩がどうにもキラキラしてみえる。