そういって、先輩が頬を抓ろうと手を伸ばしてきただけだってわかってるのに、 「………っ!」 びくっと身体が緊張してしまい、先輩もそれがわかったのか伸ばしていた手を止めた。 「………。」 「………。」 うわうわ、どうしよう。何か微妙な雰囲気に…! それもこれも有香のせいだ。あの時に有香が変なことをいうから変に井上先輩を意識してしまっている。 「やっぱ、おかしいよ。具合でも悪いのか?保健室行くか?」