『熱で倒れたんだよ…。』

『そうなんだ…。』

『そうなんだ…じゃねぇよ!!びっくりすんだろ!?』

『ごっごめん…。』

『なんで我慢するんだよ。我慢する必要がどこにあんだよ…。』

翔平は俯いて、弱々しい声で口を動かした。

『翔平…泣いてるの?』

『泣いて…ねぇよ。』

嘘だよ。だって鼻すすってるもん…。