『次は丸井駅。丸井駅にございます。西武線ご利用の方はお乗換えです。』


アナウンスが流れ、後少しで次の駅につく。

『おじさん。何してるの?』


その場に居合わせた翔平がおじさんの腕を掴んだ。


『私は何もしてませんよ?』


おじさんは少し焦りぎみ。


『嘘。おじさんこいつのお尻触ってたじゃん。そうだろ、林歌?』


あたしはコクンとうなずいた。


『次の駅で降りてもらえます?』