バシン。
鈍い音が鳴り響く。

『いったー。何すんだよ。』

どこかで聞き覚えのある声。

ふと顔あげると翔平だった。

『しょ翔平!?』

『よっ!』

『よっ!じゃないよー。めちゃめちゃ怖かった。まじ心臓出るかと思った。』

『んなおおげさな。一緒に帰らない?』

『別にいいけど、あんた家は?』

『前の家。お前んちの隣りの。』

えっ…?