―――放課後


翔平と帰る時間がやってきた。


『ごめん。遅くなった。』


『だっ大丈夫。』


翔平とあたしから2m離れた場所に梨緒がいて、あたしに指示を出している。


口パクで『い・え』って。怖い顔をしながら…。


『今日、ちょっと付き合ってほしいとこあるんだけどいい?』

『あぁ。いいよ。』