「どーだ、私の説明力!!!」

私が得意になって言うと、

「俺の理解力がいいんだよ。」


なんていう佐々木。
……ムカついた。


「……ふっ。
そう怒るなよ。」


といい佐々木は笑うと、私に近づく。

…え、なんすか。


私が状況把握出来ず、でも怒り続け表情を変えずにいると…、私との距離が30センチもないところで止まった。


そして……


「……ぶっ」

「………ふはははは」

…………え゛。
ちょ、待て。


目の前にはおかしそうに笑う佐々木。


――どうやら私は怒った時に頬を膨らませていたらしく、佐々木はその膨らんだ頬を両手で挟んだようだった。


現に、今も私は佐々木の両手に挟まれて


「ふふ……笑える顔」


マヌケな顔をしているらしい。