「佐藤ってさ……。 加藤と仲いいよな。」 佐々木くんが急にさっきとは違う表情で、そんなことを言い出した。 「え?そう? 加藤くんはまぁ~可愛いよね。 今日なんかもさ~、 『折れたシャー針あげるっ!』とかいって。 すごく可愛かったなー」 「知ってる。全部見てた。 お前、俺の視線に気づいて無視しただろ。」 「ーん? なんのことかなー?」 なんて。 とぼけながら私は返事を返すことに、快感を感じる。 「でもさ―…」