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その日の帰り道。
登下校は美帆と一緒なので、今日もクラスのことで話題は持ちきり。
「にしてもさー。
松本くんカッコイイよね! 隣の晴華が羨ましい~」
美帆が目をキラキラさせながら言っている。
うっとりしちゃって、乙女オーラが見えるほど。
「そーう?
まぁ楽しいけど…」
…楽しいけど。
なぜだろうか、
松本くんよりも先に佐々木くんの顔が頭に浮かんできた。
……?
自分に驚く私。
いや、違う、これはただ単に。
前から佐々木くんの横顔を観察していたからであって…。
って私どれだけ見てるのだろうか、これじゃまるで変態じゃないか……。