朔良は昔、七杜といっしょに不良グループにいたことをいちこに話した。
「なんか、信じられません。
七杜さんはともかく、朔良さんがそんな・・・もしかしてレディース?とか」
「プッ・・・面白いこというわね。
ちょっと私の骨格をさわってごらんなさいな。」
「えっ、肩とかですかぁ?ああ・・・華奢な感じに見えて、がっちりされておられますね。」
「でしょ。私がやわなオカマだなんて思ったら承知しないから。」
「いえ、やわでもガッチリでもオカマはオカマにしか思えませんから。」
「よく言うわ。小娘のくせに・・・。
でも、ありがと。」
「えっ!?私何も・・・?」
「七杜が吹っ切れた顔してるのはわかるのよ。
あんた、七杜に何を言ったの?」
「言ったというか、リズに似たオニさんに助けてもらったんです。
お化けナマズが私にぶつかってきて、退治してくれて。
七杜さん、話をするのに大太刀忘れてきてしまって・・・」
「逃げなかったのね。あんた。」
「ええ、だって私を助けてくれた人なのに、逃げたり避けたりする理由がないですから。」
「それで・・・鍋ね。うふふふ。(よかったわね、七杜。)」
「ねえ、あんたその服と買ってもらった安物しか持ってなかったわよね。
ちょっと来なさいな。」
「な、なんですか?朔良さん・・・!」
「おい、朔良、いちこをどこへ連れて行くつもりだ?」
七杜が心配気な顔をして朔良に尋ねると、
「七杜を笑わせたご褒美に、いちこをかわいく変身させてあげようと思ってね。
晴海、手を貸してちょうだいな。」
「は~い、いちこよかったね。朔良兄さんに気に入られたのね。」
「えっ?兄さん?」
「あ~朔良は私と同じ施設にいたの。兄妹みたいに今まで来たわ。
機嫌がいいとね、お菓子をくれたり、着物を分けてくれたりするのよ。
期待しなさい。」
「うれしい・・・。あっ・・・あ、待って~あれぇ~~~!」
いちこは倉庫室でバタバタと着替えとメイクを朔良と晴海に好き放題されて事務所にもどってきた。
「おっ、ぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!!!」
どよめきが一斉に起こって、酔いつぶれた祐希までもが顔をあげた。
七杜が駆け寄ってきてつぶやいた。
「すげえ変わるもんだな。」
「似合ってないですか?」
「いや、とても美しいよ。ここで鬼になっちまいそうだ。ははは。」
「もう、七杜さんったら。
私こんなにきれいな着物を着せてもらってすごくうれしいです。」
「そうか。これからもっといいものを着せてやるから、ここでがんばれよ。」
「はい。あ・・・・れ・・・」
いちこはいきなり聖智に腕をつかまれて床に座らされた。
「酌をしてくれませんか。」
「聖智さん、傷はもういいんですか?」
「今日の静歌の治療を受けたら、ほぼ治ったよ。
治った姿を見せに寄ったら、抱きたくなるような女を見つけてしまったからね。」
「もう、聖智さん。そういうキャラはもういいですってば。」
「七杜が何かしゃべったんですね。」
「そういう色っぽいキャラじゃないって。
私をここへ戻ってこさせるために・・・だったのでしょう?」
「ふふっ、そんな気遣いはしませんよ。
あなたがどう思おうが、あの官能的な瞬間は私は忘れられないですから。」
「もう、聖智さん!」
「あ、あれ・・・動けない。えっ!?えええええ!!」
いつのまにか蒜名がいちこの膝に頭をのせて寝転がっていた。
「動くな、動いたら犯してやる・・・。」
「うっそぉーーーー!蒜名さん?蒜名さんってば・・・風邪をひきますよ。」
いちこは退治屋にもどってきてよかったと思った。
「なんか、信じられません。
七杜さんはともかく、朔良さんがそんな・・・もしかしてレディース?とか」
「プッ・・・面白いこというわね。
ちょっと私の骨格をさわってごらんなさいな。」
「えっ、肩とかですかぁ?ああ・・・華奢な感じに見えて、がっちりされておられますね。」
「でしょ。私がやわなオカマだなんて思ったら承知しないから。」
「いえ、やわでもガッチリでもオカマはオカマにしか思えませんから。」
「よく言うわ。小娘のくせに・・・。
でも、ありがと。」
「えっ!?私何も・・・?」
「七杜が吹っ切れた顔してるのはわかるのよ。
あんた、七杜に何を言ったの?」
「言ったというか、リズに似たオニさんに助けてもらったんです。
お化けナマズが私にぶつかってきて、退治してくれて。
七杜さん、話をするのに大太刀忘れてきてしまって・・・」
「逃げなかったのね。あんた。」
「ええ、だって私を助けてくれた人なのに、逃げたり避けたりする理由がないですから。」
「それで・・・鍋ね。うふふふ。(よかったわね、七杜。)」
「ねえ、あんたその服と買ってもらった安物しか持ってなかったわよね。
ちょっと来なさいな。」
「な、なんですか?朔良さん・・・!」
「おい、朔良、いちこをどこへ連れて行くつもりだ?」
七杜が心配気な顔をして朔良に尋ねると、
「七杜を笑わせたご褒美に、いちこをかわいく変身させてあげようと思ってね。
晴海、手を貸してちょうだいな。」
「は~い、いちこよかったね。朔良兄さんに気に入られたのね。」
「えっ?兄さん?」
「あ~朔良は私と同じ施設にいたの。兄妹みたいに今まで来たわ。
機嫌がいいとね、お菓子をくれたり、着物を分けてくれたりするのよ。
期待しなさい。」
「うれしい・・・。あっ・・・あ、待って~あれぇ~~~!」
いちこは倉庫室でバタバタと着替えとメイクを朔良と晴海に好き放題されて事務所にもどってきた。
「おっ、ぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!!!」
どよめきが一斉に起こって、酔いつぶれた祐希までもが顔をあげた。
七杜が駆け寄ってきてつぶやいた。
「すげえ変わるもんだな。」
「似合ってないですか?」
「いや、とても美しいよ。ここで鬼になっちまいそうだ。ははは。」
「もう、七杜さんったら。
私こんなにきれいな着物を着せてもらってすごくうれしいです。」
「そうか。これからもっといいものを着せてやるから、ここでがんばれよ。」
「はい。あ・・・・れ・・・」
いちこはいきなり聖智に腕をつかまれて床に座らされた。
「酌をしてくれませんか。」
「聖智さん、傷はもういいんですか?」
「今日の静歌の治療を受けたら、ほぼ治ったよ。
治った姿を見せに寄ったら、抱きたくなるような女を見つけてしまったからね。」
「もう、聖智さん。そういうキャラはもういいですってば。」
「七杜が何かしゃべったんですね。」
「そういう色っぽいキャラじゃないって。
私をここへ戻ってこさせるために・・・だったのでしょう?」
「ふふっ、そんな気遣いはしませんよ。
あなたがどう思おうが、あの官能的な瞬間は私は忘れられないですから。」
「もう、聖智さん!」
「あ、あれ・・・動けない。えっ!?えええええ!!」
いつのまにか蒜名がいちこの膝に頭をのせて寝転がっていた。
「動くな、動いたら犯してやる・・・。」
「うっそぉーーーー!蒜名さん?蒜名さんってば・・・風邪をひきますよ。」
いちこは退治屋にもどってきてよかったと思った。