異国で咲く花

恋愛(ラブコメ)

雪涼/著
異国で咲く花
作品番号
927044
最終更新
2013/09/30
総文字数
80,637
ページ数
51ページ
ステータス
完結
PV数
5,518
いいね数
1
歴女ブームが下火になった頃、垣花いちこは西洋や東洋の呪いの儀式に興味を持ってしまった。

呪いと一言でいっても、人をどうして恨むのか、恨みはなくてもどうして呪うのか研究課題はいっぱいであった。


そんなとき・・・いちこは紫に光る本になぜか心魅かれてしまうのだった。

本を開いて読んでいけば、異世界へと連れていかれたりして・・・。
なんて予感がいちこにはあった。

するとやっぱり、いちこも紫に光って体がどこかへ引きずり込まれるような感覚が・・・。


「ああ~誰か、この本を読んで。
読めばきっと物語が進むのよ・・・。」


いちこは、そんな妄想をしていたのだが・・・現実とはじつにむなしい結果しかないものだった。

異世界と思われるところにとばされたいちこは、着地した場所で再び紫の本を手にしていた。

そして、その中の内容は?


「もう、あなたは元の世界へ帰れない。

愚か者よ。じっくり頭を冷やせ。

長き時間泣くがよい。


我は非情な強者。

強者はあなたの本から生まれ、あなたを守ると約束しよう。

では、後ほど。」


「後ほどって何よ???変な手紙。」


そうつぶやいたいちこはだんだん意識が薄れていき、眠ってしまった。

再び目を開いたいちこの前には、複数の男たちが自分を見つめていた。

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