「ぇえええ!俺?!」

「そうだよな。やっぱ見つけた張本人が買うべきだよな。」

「それがいいよな♪な!ありゅう☆」

「ニャーオ」

「ちょちょちょ!俺の事情も聞かないで…。」

「お前に事情なんてあるのか?」

「うっ…。」

聖太郎…。今それを言わないでくれ。

「お前確か独り暮らしでペットOKの場所だったよな。」

「……はい。」

「じゃあ決定だ!よかったな!ありゅう☆」

「にゃー♪」

「くっ…くそー(泣)」

「エサとかは俺が奢ってやる。」

「ブラシとかは俺が家からもってくるよ!」

うう…沙之介先輩に友希先輩。

ありがたいのか

恨みたいのかわからないけど

とりあえず…。

「ありがとうございます…。」

「そうと決まれば早速行こうじゃないか。」

にやりとした顔で俺を見ながら言う聖太郎。

くっそー。こいつ…。

俺だけが不機嫌な中で

俺たちはこの子猫に必要な物を買うために

ペットショップへ向かった。