「夜龍!危ないっ!」

聖太郎が言い終わらないうちに

黒い何かは俺の上に降ってきた。

バサバサっバサっ

「つってー…。」

上から降ってきた黒い何かのせいで

俺は大胆に転んだ。

少々キレ気味で黒い何かを見る。

するとそれは小さな可愛い

黒い子猫だった。

俺がびっくりして唖然としてると

沙之介先輩と友希先輩が笑っている。

「先輩たち。なにわらってるんです?」

「いや、こんな小さな子猫に怒ってる夜龍が可愛くてw」

「ホントにw」

そう言いながら沙之介先輩が

俺の上にいる子猫を抱き上げた。

子猫は暴れもしないで素直に抱き上げられた。

「お。結構人馴れしてんな」

友希先輩がいいながら沙之介先輩の

腕の中にいる子猫を撫でる。

「かわいー☆よし!こいつはありゅうだ!」

 「「いいねー!」」

普段静かな聖太郎まで一緒にはしゃいでる。

「ったく。聖太郎まで…。」

「いーじゃんなー♪ありゅう♪」

「ミャー?」

「ほら!ありゅうもいってるぞ。」

「ミャー!」

猫まで…(汗)

「思ったんだがこの猫どうするんだ?」

友希先輩が冷静に言う。

「あ、俺無理っすよ。」

すぐ聖太郎が言う。

聖太郎の家はペット不可だ。

それにお母さんが猫アレルギーなのだ。

「言っとくが俺も無理だぞ。世話をしている時間もないしな。」

友希先輩が言う。

「俺が買うって言いたいけど俺ん家にはもういるしなぁ…。」

沙之介先輩の家には猫8匹。

犬3匹。鳥2羽がいる。

すべて心優しい沙之介先輩が拾ったそうだ。

さすがにこれ以上は起こられるだろう。

一人心で解釈し終わり回りを見ると

皆俺を見ていた。