シャーッっとベッドのカーテンを

開ける。

そこには…………保健の満谷先生と

拓哉がいた。

「………緋奈…」

「あ…私…かえ…る…」

「おいっ!緋奈!!」

私は保健室を出て走った。

泣きながら…。

でも拓哉は追いかけてきて…。

腕を掴んだ。

「いやっ…離して!!」

「待てよ!俺の話も…」

「いや!聞きたくない!!

拓哉は先生のこと好きなんでしょ!?

なら…私のことなんか…追いかけて

来ないでよ……」

拓哉は私の言葉に負けたのか

腕を離してくれた。