「なーんて顔してんのよ!」 「いった!!!!」 そう言って私の頭を叩いてきたのは、加奈子。 小学校からの親友だ。 私はすごい顔をしていたのだろう。 加奈子がすごい笑っている。 「そんなに笑うことじゃないじゃん!」 「きゃはははは!! もぉーそんな顔してるからよっ ……んで、何があったの?」 笑っていた加奈子の顔がいきなり真面目になった。 それはやっぱ私のことを思ってくれる証拠だと思う。