「カナさん、僕と付き合ってください!」
「ごめんなさい、私好きな人がいるから…」
とぼとぼと帰っていく男子生徒を尻目に、親友のアイコが近づいてくる。
「あんたまた告白されたの!?入学してからまだ1週間でしょ!?もうこれで15人目じゃない!?」
「ううん、これで23人目…。困っちゃうなぁ…」
「はぁ~、お疲れさん!学園のアイドルは違いますなあ!ところで野球部のマネージャーになるって話…本気?」
呆れた顔から一転、アイコの顔が真剣になった。
「うちのマネージャーの仕事、超キツイよ!ユウの世話したいんなら、部活以外ですれば!?」
「ううん、私決めたの。アイコ、いろいろ教えてね!」
アイコが髪をくしゃくしゃしながらため息をこぼす。
「そこまで言うならもう止めまい!後悔してもしらないよ!」
アイコとユウと私は幼なじみ。アイコはしゃきしゃきした性格で、ずっと野球部のマネージャーをしてる。ずっと私を引っ張ってくれる私の親友。
ユウは新聞、テレビを賑わす大スター!
中学三年生の時に高校生のストレート最速記録を塗り替えちゃったとかで、何度も取材が来てたみたい。
整った顔立ちで、落ち着いた受け答えがお茶の間の女性たちに大ウケで、一年生のうちからプロのスカウトがどんどん来てるの。
そんな二人が、大好き。
内気な性格で、もじもじしてる私とは対照的な二人。
小さなころからずっと一緒だった二人。
小さなことですぐくよくよする私を、ずっと支えてくれた二人。
変わりたい。そして支えたい。
私は野球部の部室のドアを開けた。
ちゅぽっ、じゅぽっ、ちゅぽっ…
私は荷物を落とした。
メガネをかけたおとなしそうな女性が、パンツをおろして四つん這いになり、野球部員から肉棒を突っ込まれている。
おそらく女子マネである女性は、気持ちよさそうに激しく腰をふる部員とは対照的に、無言でスパイクの手入れをしている。
うっ
という声とともに部員はメガネ女子から肉棒を抜き、白濁液を女子のおしりにぶちまけた。
ゴムはしていない。
と、間髪入れずに別の部員がマネージャーの股に自身の肉棒を押し付けている。
女子マネは相変わらず淡々とスパイクの手入れをしている。
「な…な…な…」
声が出ない。
アイコが深いため息をついてしゃべりだす。
「うちの学校の野球部はね、一軍に上がったら女子マネに下のお世話もしてもらうの。それが二軍のモチベーションアップにもなるし、一軍も日頃から充実してるからよそで問題を起こさないの。」
不意に背後から大きな人影が表れ、あわてて飛びのいた。
ユウだ。