「私、もう会えない……
太輔くんのこと大好きよ
でも会えない……」



太輔くんは黙って眉間にシワを寄せてる





「私両親いないの。
社長に拾ってもらって育ててもらった……
さっき言われちゃったの……」



太輔くんの顔は真剣だった




「もし、このことがバレちゃったら……
迷惑かけちゃうから……そんなこと出来ないよ私……」


私は立ち上がろうとした




俯いたままの太輔くんに

手を強く握られて引かれた






「俺は結愛となら撮られてもいいよ……
俺は、社長も事務所も何もかも納得させる自信あるから……それくらい真剣だから」