〜恵里加side〜


藺月の家は想像以上に綺麗だった。


喋ったりアルバム見たりしてたらもう3時。


部屋には2人っきりなのに


……やっぱり抱きついたり手をつないだりしてくれない。



私だってさみしい時くらいあるんだよ?


今日くらい…甘えてもいいよね…?


恵「ねえ、藺月?」


藺「ん?」


恵「藺月って本当に私のこと好きなの…?なんで言葉しかくれないの?さみしいよ、不安だよ!ねぇ、なんでよ!なんでぎゅってしてくれないのよ。何で手も繋いでくれないの?藺月のばかッ……」


つい衝動的になってしまった


藺「…ごめんな?俺さ……こんな性格のくせに臆病でさ…お前のこと好きすぎて簡単に触れられねえんだよ…大事にしたくて……失いたく…なくて…」


なんて顔を真っ赤にしながら抱きついてくる藺月は本当にずるい


恵「うぅ…ばか……藺月から離れるわけ……ないし………」


私は日頃のさみしさと今の嬉しさが重なって涙がでて来てしまった

ぎゅっと強く抱きしめ返すと


藺「そんな可愛い顔して抱きしめられたら俺我慢できねぇよ…」


そう言うと藺月は私にそっとキスをした


恵「んっ///ねぇ、藺月………もっかい…」


藺「お前本当知らねーよ?」


私達は何度かキスをした。藺月はその間ずっと私を抱きしめてくれていた。


藺「…俺恵里加大好きだわ」


恵「私も………とか簡単に言うと思ってる?」


藺「やっぱお前はお前だな…トホホ…」


私達はいつも通りだが少し距離が縮んだ気がした