飛雄side


駅に着いた。

一昨日のごとく、恵里加がいた。

恵「あ、きた。」

飛「おぅ」

時計を見たら9時57分。

〜3分後〜

珠「遅れてごめんねぇー」

恵「あ、珠琴、大丈夫だよー。藺月まだだし。」

珠「よかったぁ♪」


〜10分後〜

藺「遅れたぁ!わりぃっ」

恵「…遅い」

飛「遅すぎ」

珠「でも、待ってる間みんなでしゃべって楽しかったよ♪」

藺「よかった!じゃ、いこーぜ」


15分発の電車があったので、切符を買って乗ろうとしたら…

改札から出る時、一人目立ったやつがいた。…珠琴だ。

なぜか、切符をとるときに


「ピヨピヨ」

と音がなった。

珠「間違えて子供用買っちゃった!お釣りがいっぱいで嬉しかったのに…」

恵「あほかいな」

藺「…ま、新しいの買おう。な?」

珠「うん…(泣」

駅員さんにお金を返してもらい、新しいのを買った珠琴は、新しく買いに行った。

やっと出てきて、


飛「もう14分…」

藺「やべ、急ご」


みんなで走った。が、珠琴がいない。

恵「珠琴がいない…」

藺「嘘!?もう時間ねーよ…」

すると…

珠「たすけてぇ」

珠琴の声だ。

飛「あっちだ。お前ら先行ってプールの場所取りとかしといて。俺と珠琴あとから行くから。」

藺「お、おぅ」

その時、駅のアナウンスが流れた

「10時15分発の電車は、人身事故により、2分遅れが生じます。大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承ください」

藺「俺ら先行ってるから、お前らあとから来いよ。現地集合で。」

飛「おぅ」

俺は声のする方に走った。すると、背の低い珠琴が、人ごみに埋まって迷子になっていた。

飛「珠琴!」

珠「ひー君…!助けてぇ」

飛「待ってろ。今いく」

珠琴の細い腕を掴み、引き寄せた。

珠「ふぅ!助かった!ひー君ありがと!…恵里加ちゃんといっちゃんは?」

飛「先行った。俺らは次の35分の電車で行くか。」

珠「うん!」



………そして、35分の電車に乗った。