チラッとだったが、俺は見逃さなかった




彼女が助けを求めているような気がしたから…





「遊馬…」






「なんだよ」





「牧原さんはきっと、彼女たちとは違うよ」







そうだ、俺が疑ってどうする





誰にも信じてもらえないのはとても辛いこと







「はぁ?蒼汰、何言ってんの?あれ見りゃ違うもクソもねぇだろうが!」





周りから見たら確かに同類に思われるかもしれない





でも、俺は…





牧原さんの優しさを知っている






だから…






「俺は…牧原さんを信じるよ」






俺だけは彼女を信じよう