-希望side-


あたしは、夏哉さんに電話をかける


制服なら夏哉さんが予備かなんかを持っていると思ったからだ




「もしもし?」



『希望ちゃん?どうかしたの?』



「ちょっと、お願いがあるんだけど…女子の制服ってある?」



『女子の制服?あることはあるけど、どうかしたの?』



「うん、事情はあとで話すわ

生徒会室に持ってきてくれると嬉しいんだけど」





『わかった、すぐ行く、待ってて』





「うん、ありがとう」





夏哉さんに制服を持ってきてもらえることになった



よかった…




あたしがとりに行ければ取りに行くんだけど…





今、紫乃ちゃんを男と二人きりにするのは良くないと思ったから





また、夏哉さんに頼ってしまった





あたしは、やっぱり、一人じゃ何にも出来ないのね