「なぁ、今日のお前の仕事ってまさか…」



「うん、そのまさか。学校案内だよ」



どうすっかな…このまま帰られても困るし


かと言って…あの場所に行く勇気は俺にはねぇぞ




「…ずりぃ!俺も学校案内したい!」



「ばーか、お前は今日バイトだろ」



「あっ…そうだった…」




遊馬は近くのカフェ的なとこでバイトしてる



いい雰囲気の店で俺もよく行く




遊馬の幼なじみの店らしい



でも、どうすっかな…人たかりすぎ…




さっきより全然増えてるし…




「なるほど、転校生をあそこから連れてくればいいんだな?」




さすが、遊馬。俺のしたいことをすぐにわかったようだ




「しょうがねぇな、俺が呼んできてやるよ!」




コイツはマジでエスパーかと思うくらい俺のことをわかってる




まじ、いい奴だと思う





「わりぃ、頼むわ」





「よっしゃあ!任せろ」




頼りになる、と、言いたいところだが






コイツはただ単に転校生と話したいだけのように見えるのは俺だけか?