「お婆ちゃんっっ。」

と、声を張って目を開けたのは朝だった。

死んだお婆ちゃんが出てくるなんて珍しいことだ。

「努力は…報われる?」

美結…ごめんね。諦めるなんて言って。
お婆ちゃん、ありがとう。勇気がついた。

あたしは、したを向いて歩いてばかり。今度は前を向いて、走ろう。