数時間後、美結は病室にもどってきた。

「花恋っ」

「美結っ…ごめんねっ…。」

「謝らないでっ…、あたしもう大丈夫だからっ。」

あたしは美結にぎゅっとする。
美結は子供を撫でるように頭を撫でた。

「花恋…ありがとね。」

「へ?」

あたしはぽかんと口をあけて、美結の話を聞いた。

「あたしが眠っている間、沢山の星と花恋が出てきた。花恋はあたしに目を覚ましてと何回も言っていた。」

「…。」

「そしたら身体がふわっとなって、目を覚ましたの。」

「本当にごめんね。」

あたしは、もうこの世の終わりってぐらいに泣崩れたのだ。

「ううん、あたしこそ迷惑かけてごめんね。」

「ぅん…。」

「花恋はあたしの親友。こんなことぐらい許せるよ。てか、逆に感謝だよ。」

「そんな…。」

「助けてくれてありがとね。」

「うんっ。」

あたしは、ナミダをこぼしながら

精一杯の笑顔でうなずいた。