あと1日。明日の夜に、ペルセウス座流星群は流れる。
あたしはその前に、お見舞いに行くことにした。
あたしの家の近くには、植物園があった。そこには、花も売っている。海が見えて、見晴らしがいい。
「花恋ちゃん。いらっしゃい。」
小さい頃から仲のいい、花屋のお兄ちゃん。
「元気になるような花をもらえますか?」
「うん。わかったよ。」
お兄ちゃんはにっこり笑って、花を束ねてくれた。
「そういえば、ペルセウス座流星群、明日流れるよね?花恋ちゃん。知ってた?」
「あっ、はい。あたしも、見るつもりですが…。」
「それじゃあ、ここで見たら?見晴らしがいいし、空もきれいに見える。天体観測には、最適な場所じゃないかな?」
「えっ?ホントですか?」
「ほんとほんと!よかったら、一緒にみよう?」
「はっはいっ!是非!」
これで、ベストポジションは見つけた。
これで、用意は完璧だ。
あとは、あたしの目で見れるか…。