ある日のことだ。あたしは、美結と遊びに行っていた。いつものように、楽しく話してプリクラ撮って…。
「じゃあ、美結ここでね。バイバーイっ。」
「うんっ。じゃねぇ!」
あたしが後ろを向いた瞬間。
キキーーーッ
トラックが泣き叫ぶ
あたしは、音に気づき振り向く。
そこには真っ赤な血が夕日に照らされ、美しい赤を地に描いていた。
そして、眠り姫のような美結。
「美結…?ねえ、美結?」
あたしは、そばに駆け寄った。
美結?美結は目を覚まさないの?
あたしは、唖然としながら美結をみつめていた。
〜数時間後〜
美結の両親と、あたしは美結の手術を待っていた。1分が1時間のように感じた。
しばらくすると、先生が来た。
「意識不明の重体です。しばらく、様子を見ましょう。最善を尽くします。」
「そんな…。」
美結のお母さんは泣き崩れる。
「ご安心ください。なんとしてでも、お嬢様を助けます。」