私は急いで、ユウカ達がいる
カラオケ屋に向かった

さっきユウカから
部屋の番号を教えてもらった

えっと…
105はー…
ここか。

ガチャ

「あっ!美雨!遅いょ」

ユウカはもうターゲットを
見つけたみたい。笑
しっかり、その人の横をキープしてるし

私は,空いていた
ユウカの前の席に座った

「美雨ちゃん,可愛いね!」

私の前にはユウカ
その隣はユウカが狙っている人
私の右隣はウザそうな人

私の左隣はー…

ドクンッ
ドクンッ

え…?
心臓がドキドキしてる…

「俺は南京 雫 (ナンキョウ シズク)」

雫…

これが,私と雫の出会いだったね…
私の人生が変わり始める予告だった…

『春日…美雨です』

なんだろぅ…
この気持ち。

不思議な感覚だ…

「美雨ちゃんか…よろしく!」

雫は,顔はすごくかっこいい。
爽やかって感じ。

笑顔までもが爽やかだ…

また私の心臓は暴れ出した。

顔が火照るのが
自分でも分かった…

『ちょっと…お手洗い行ってきます』

私は火照っているのが
わからないように席を立った

ガチャ

ふぅ~
私,おかしい…

トイレの鏡で顔を見ると
やっぱりゆでタコのように
赤くなっていた

恥ずかしい〜!
どうしちゃったんだろう?

よし,大丈夫!

私はトイレを出た。

だが,部屋の前には
右隣のウザい奴が立っていた

なにしてんの?
私が近づくと、

「あっ!美雨ちゃん 」

『入らないんですか?』

「美雨ちゃんを待ってたんだ」

いやいや、正直言って
気持ち悪い。