家に帰っても雫からの連絡はなかった
「お嬢様?どうかされました?」
一番執事の中でベテランの
木村が話かけてきた
『私…男遊びやめたの…』
「本気で愛する人を見つけたんですね…?ダイキ様と同じくらいに…」
『うん…なのに、連絡が来ないだけで悲しくなるの…』
「お嬢様…それは本気だからですよ。本当に愛しているから悲しくなったり切なくなったりするんです…」
そんな時,
ピーンポーン
家のチャイムが鳴った
「失礼します」
木村は部屋を出て行った
はぁ…
雫に会いたいょ…
ガチャ
「お嬢様…南京 雫様が」
『えっ⁉』
私は部屋を飛び出し
玄関まで急いだ
『雫⁉』
確かに、雫がいた
嬉しくて…
泣きたくなった
「電話に出れなくてごめんな?」
そんな事…いいのに
だって、雫はこうして
会いにきてくれたから…
『公園行こう…』
「あぁ」
雫の隣を歩くだけで
こんなにドキドキしてる…
私と雫は昨日座っていた
ベンチに座った
『あのね…私、雫が好きだから』
言えた…
雫は驚いた顔をしていた
ぇ…
どうしてそんなに悲しい顔をするの…?
その理由はまだ怖くて
聞けなかった
この時、聞いていたら
私は傷付かずに済んだのかな…?
『男遊びはやめたから…雫だけだから!』
「ありがとう…」
雫は笑っていたけど
目は笑っていなかった
どうして、、、
全ては上手くいかないんだろう…