あの日、ダイキは言ってくれたね

〈美雨…ずっと好きだったんだ〉

可愛く照れたダイキの顔は
今でも覚えてる…

私の初めての彼氏
ファーストキスの相手もダイキ
私の処女を捧げたのもダイキ

それくらい,ダイキが
大好きだった

パパやママも
ダイキを気に入っていたし、
二人自身もダイキの事が
大好きだったと思う

それから,一年が経ち
ダイキと過ごす二度目の
クリスマスがやってきた

『ダイキ遅いよ!』

私は家でダイキを待っていた

パパとママは
私達を気遣って
二人でディナーに行った

ダイキは用があるから少し遅れる。と
言っていた。

クリスマスに用事って何だろ…?
と私は思っていた

でも、いくら待っても
ダイキは来なかったから

私は電話をかけたんだ

「美雨…ごめんな?もうすぐしたら行くから」

『もう遅いんだけど!クリスマスに用事ってなんなの⁉』

「本当ごめん…」

『もういいよ!』

ピッ

私は怒って電話切った

その後…

ブーッブーッ

知らない番号から電話がかかってきた

『もしもし?』

「春日 美雨さんですか? 浅野ダイキさんが事故にあいました。すぐに来て下さい」

は?
言ってる意味がわからない…

何の冗談?
笑えないよ…

そう思っていたのに…

私は急いで
家を飛び出し、病院に走った