『え!?』



男は急に振り返った歩美に
びっくりしたのか思わず驚く。


『だから、時給いくらなの』


『あ、えっとーじゃあ3000円でどう?』



今やっている居酒屋のバイトが950円。

歩美にとっては満足のいく額だった。



その日、歩美はその男の

名刺だけもらって明日体験へ行く

ことになった。



歩美にとっては夜の世界には

偏見も憧れも特になにもなかった。


ただどんな感じなんだろー。

という好奇心だった。


友達もやっているし簡単なんだろうな。



だが、歩美は1人は流石に緊張

するのでキャバクラ体験巡りを

している友達を誘った。