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「おはよ、三人。やっぱ綾、今日もご乱心か」

「け、恵くん!おはよ!」

「おはよう篠村。うん、ご乱心」

「ちょ、ご乱心ってなによ!」



目の前で笑うのは、
幼なじみの篠村 恵。


わたしが唯一、心許している男。



「また神山?神山悪いやつじゃねーよ?」

「そうだよ!綾愛、一回普通に喋ってみな!」

「それがいいよ。悪いやつだったら、たちの悪い人達から綾愛を守ったりしないでしょ」

「う……でも、」

「でもじゃない。今度、頑張りな」



有無を言わせない里依紗に、仕方がなく頷く。


話す気なんてない。


風紀を乱すやつなんか、嫌い!



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