あなたが好きでした

カランカラン♪


はいると可愛い音が聞こえた。


おー!おしゃれなカフェだ。


「すみません!ここでバイトしたいんですけど」


バタバタバタ!


「はい!バイト?オッケーオッケー!採用で明日からおねがい!
今説明するから座ってて」


でてきたのはイケメン大学生らしき人。


かっこいいな。
説明が終わって私はカフェをでた。


すると目の前には彼と浮気相手。


なんで私はあんなやつのために頑張ろうとしてるのかな。


いや、好きだから。


でもね、タイムリミットが迫ってくるのよ。











「あと、2ヶ月」














まだ希望はあるよね。
2ヶ月…。


「ねぇ、優梨。


今日は一緒に帰れる?」


「あぁ…いいぜ」



最近はろくに優梨と喋ってない。


浮気は酷くなるばかり。


私は心がこわれてゆく。


来て欲しくない時間はあっという間。


放課後。


「優梨?かえ「ゆーうりっ!帰ろ?」


「あぁ。…あ、お前今日は帰れねえ」


私達って付き合ってるんじゃなかったかな。


誕生日プレゼントどうすればいいのかな…。


おしえてよ。


私は屋上に走った。
「うっ…うぐっ…ひっく……」


体育座りをしてなく。


こんな予定じゃなかったのに。


ギュッ


「凛…つらかったな」


「ひっく…ひっ……流…季?」


「おう。俺がいるから」


「うわぁぁぁあああん‼︎るきぃぃ!」


流季はそばにいてくれた。


今日すべて終わらせよう。
私は優梨の家の前にきた。


中から声が聞こえる。


「ゆ…り!あぁぁん‼︎も…と」


「い…よ。おら」


やってるさいちゅうか。


もうなんの気持ちもない。


手紙をそえて誕生日プレゼントを玄関に置いた。


「はっぴばーすでー…優梨」


私は流季とかえる。


流季と明日は遊びに行こう。


一週間ぐらい消えよう。
優梨サイド





浮気相手が帰った。


正直凛以外興味ねえな。


でも性欲がな。


しかも嫉妬してほしいんだよな。


だって、あの流季っていうやつ。


ぜってえ凛のこと好きだろ。


渡したくねえしな。


俺はコンビニに行こうとして玄関のドアをあけた。


コトッ…


「なんだ?」


そこには冷たい誕生日プレゼントと紙があった。


“誕生日おめでとう

浮気してることもしってるし、

私が邪魔ってこともわかってるよ。


ごめんね。






















バイバイ









凛より”






「り、ん?」


俺は走る。


ピンポンピンポン!


ガチャ


「はーい!」


「おばさん!リンは?」


凛の家に駆け込む。




























「凛は帰ってこないわよ?」







































どうやって帰ったか、何をやったかなんて記憶はない。


次の日俺は凛の友達のところへいく。


「なぁ、リンは?」


「凛はどこ行ったんだよ‼︎」


完璧八つ当たり。


かっこ悪りぃな。


パシンッ


俺は殴られた。


前を見ると泣いていた。


「り…凛は辛かったんだよ。


大好きな人に裏切られ、


ねぇ、しってる?


凛はボロボロになりながらバイトして自分で稼いだお金であんたの誕生日プレゼントを買ったんだよ?


あんたが凛を壊したんだ」


そして目の前で泣きわめく女。


この瞬間俺の視界の色がなくなる。


一瞬にしてグレーになった。























夕焼けのなか、俺の声が響く。





「凛…ごめん」






















すすり泣く声だけが響いていた。