2人の男の子が私へとにやにやして近づいてくる。
クラスの皆も興味津々で私を見ている。
「人見さんって一輝のこと好きなんー?? 一輝に言わないから教えてよー!」
ひそひそ話をするように私の耳に顔を寄せる。
2人に囲まれ、皆の視線が集まり尚且つ一輝君が見ている。
私の頭の中は既にキャパオーバーしていた。
「やめとけよー!顔真っ赤にしてんじゃん!」
ギャハハと笑いながらだけど、他の人がフォローしてくれた。
好きなんてここでいえない…。
ただ子猫を埋めただけの仲。
「照れてんのー??大丈夫っ!一輝に言わねえから!!」
どんどん顔が近づいてくる…。
ちかいちかい!!
少し収まっていた顔の火照りがまた熱くなっていく。