そうやって毎日一輝君をみてるうちに
「一輝~、人見さんがまた見てるぞー。」
咄嗟に顔をサッと伏せる。
周りの目線が集まるのがわかる。
恥ずかしい・・・。
「キャー、顔真っ赤。 一輝のこと好きなんじゃねえの?」
冷やかしの声が聞こえ、どんどん顔に熱が集まるのがわかる。
それなのに、心はスーっと冷えていく。
一輝君がどういう反応をとるのか怖い。
なんていうんだろう。
ドクドクと心臓が波打つ。
「・・・別に俺のこと好きなわけじゃねえと思う。
つか、お前のことが好きなんじゃねえの?
俺は見られてるの感じたことねえし。」
いやいや、あれは一輝を見てたぞ。
いや待てよ、一輝を見るふりして拓哉のこと見てたんじゃんねえの?
周りが議論を始めて更に騒がしくなる。
皆が聞き耳を立て、私をチラリとみるのがわかる。
「この際だしさあ、人見さんに聞いちまおうぜ!」
嘘・・・。
顔を上げれば私の方を見て話ている。